エリザベス女王杯-秋華賞組-

2020年3月19日

レース考察

内回りの秋華賞、外回りのエリザベス女王杯。

直線の短い前者は前残りが多く、直線が長い後者の方が差し馬が台頭しそうだが、実際はそうでもない。

ペースが違うからだ。

秋華賞の過去10年の前5F-後5F(上がり3F)と前後半ラップ差 
前5F-後5F 上がり3F 前後半ラップ差
2018 59.6-58.9 35.2 -0.7
2017 59.1-61.1 37.0 2.0
2016 59.9-58.7 34.4 -1.2
2015 57.4-59.5 35.3 2.1
2014 58.0-59.0 35.3 1.0
2013 58.9-59.7 35.5 0.8
2012 62.2-58.2 35.2 -4.0
2011 58.3-59.9 35.8 1.6
2010 58.5-59.9 34.6 1.4
2009 58.0-60.2 35.2 2.2

見てわかるように、スローだった2012年以外、前半5F60秒切っており、ほとんどの年で後半が1秒以上落ちている前傾ラップ

対してエリザベス女王杯。

エリザベス女王杯の過去10年の前5F-後5F(上がり3F)と前後半ラップ差 
前5F-後5F 上がり3F 前後半ラップ差
2018 61.4-59.2 34.7 -2.2
2017 62.0-59.5 34.4 -2.5
2016 61.8-58.5 34.1 -3.3
2015 60.7-61.4 36.3 0.7
2014 60.3-59.2 34.1 -1.1
2013 62.7-60.4 34.5 -2.3
2012 62.4-61.0 36.4 -1.4
2011 57.5-61.7 37.1 4.2
2010 60.1-60.3 36.3 0.2
2009 60.5-60.9 36.8 0.4

こちらは逆にハイペースだった2011年以外、前半5F60秒以上かかっている。ほとんどの年で後半が1秒以上早い後傾ラップ

200m違うだけでレースの質がこれだけ変わる。

秋華賞は3冠の最後、直線が短いことから前々への意識を生み、エリザベス女王杯は直線の長さがゆったりとしたペースを生むのだろうか。

2005年、個人的に大好きなスイープトウショウが秋華賞を前半5F59.9の流れを4角16番手から豪快に差し切っているが、次走エリザベス女王杯では61.0の流れを4角15番手で5着に敗れている。

最近では、2017年ディアドラが前半59.1(重馬場だったからかなり早いペースだろう)の流れを後方から差し切ったが、次走エリザベス女王杯では62.0の流れになり、12着。リスグラシューも2着→8着だった。

以上を踏まえ、今年の秋華賞。

2019年秋華賞の前5F-後5F(上がり3F)と前後半ラップ差 
前5F-後5F 上がり3F 前後半ラップ差
2019 58.3-61.6 36.4 3.3

例年通りの前傾ラップだが、前後半ラップ差が3.3と秋華賞史上最大。エリザベス女王杯が同じようなペースになるとは考えづらい。

上位入線したクロノジェネシス、シャドウディーヴァ共に差してのもの。

クロノジェネシスに関しては、ある程度前目につけられるし、スローの流れだった阪神JFや桜花賞でも馬券には絡めている。またエリザベス女王杯はスローにはなりやすいが3F戦にはなりにくく、スローを意識してか仕掛けが早く4F戦になりやすいことから、大崩れすることはないかもしれない。

が、同世代間のG1で負けている以上、スローの流れが得意とは思えないし、前走の消耗戦でのレースが楽々の勝利だったから尚更。

過去10年秋華賞→エリザベス女王杯を連続連対したのは

2014年ヌーヴォレコルト2着→2着

2013年メイショウマンボ1着→1着

2012年ヴィルシーナ2着→2着

2011年アヴァンチュラ1着→2着

2014年、2013年は秋華賞の前後半ラップ差が比較的小さい。

2012年は秋華賞史上最も前半5Fが遅く、エリザベス女王杯も同じような流れになった。

2011年は逆にエリザベス女王杯史上、前半5Fが最も早い57.5で秋華賞と同じく前傾ラップになった。

それより前に遡ると、2007年ダイワスカーレット、2003年アドマイヤグルーヴ、スティルインラブ、2002年ファインモーション、2001年ローズバドがいるが、いずれも秋華賞を逃げ先行で勝った馬か、エリザベス女王杯が57、58秒台になっているのだ。

これらを考慮すると、クロノジェネシスを連で買う選択はあまりしたくない。

極端なペースでの好走馬は疑え、である。